【求人市場動向】12月~2月の求人計画のポイントを解説

2024年秋は、求人市場が盛り上がり、多くの求職者が動いた一方で、企業間の人材確保競争も激しくなりました。これを受けて冬は、年末年始の停滞期を挟みつつ、新しい求職者が増えるチャンスの時期に突入します。この記事では、DOMOぱどNETサイトレポートをもとに秋の振り返りを交えながら、冬季に人材を効率よく確保するためのポイントや求人戦略をご紹介します。

<冬期求人計画のポイント>
・12月は離職者が増加する傾向に有り、また転職ニーズが顕在化、新規求職者が初動開始する時期でもあります。
・年末年始、求人市場の動きは一時的な停滞期を迎えるが、高コスパで優良人材を確保するチャンスも。
・1月中旬~2月中旬は春季に向けた計画的な人材確保を実現する上で最も重要な時期となります。
・2月下旬以降は1年で最も求人市場が激化する春季求人ハイシーズンを迎えます。

2024秋季(9月~11月)まとめ

① 2024秋季(9月~11月)振り返り
<求人市場は活況となり求職者は動くも、企業の人材確保競争は激化>
秋の転職希望者群の動き出しは通年よりやや早く、盆休み明けには顕在化しました。 9月初旬には企業の動きも追随、中堅・大手企業の本格化した採用活動の影響により求人市場が過熱、人材獲得が厳しい状況となりました。
DOMOぱどNETでは、9月初旬~11月初旬においてはPV・UU・応募値共に通期水準値を上回り、11月中旬に落ち着くまで好調を堅持しました。 DOMOぱどNETの今秋季の動向結果は、求人市場の競争激化の影響は少なく、求職者の季節トレンドの動きを捉え、順調に推移したと言えます。

②DOMOぱどNETのサイト訪問ユニークユーザー数(UU)とページビュー(PV)について

〈ユニークユーザー数〉

 9月10月11月秋季平均
UU指数10.4911.259.5910.35
※指数について:直近12ケ月の平均値を10.00とした値を示しています。

9月~10月は高水準で推移、11月は通年値を0.41pt下回るも秋季平均では0.35pt上回り、求職者の季節トレンドの動向に準じた良好な推移となりました。

〈ページビュー〉

 9月10月11月秋季平均
PV指数10.6611.439.2410.61
※指数について:直近12ケ月の平均値を10.00とした値を示しています。

ユニークユーザー数に同調し、9月~10月は好調に推移、11月は平均値を下回るものの秋季全体では通年値を上回りました。

③DOMOぱどNET 秋季のユーザー属性

<年齢分布>

年齢9月10月11月秋季平均
18-24歳12.8%13.6%11.6%12.7%
25-34歳31.2%31.0%29.2%30.5%
35-44歳27.1%26.7%29.0%27.6%
45-54歳19.4%20.8%20.2%20.1%
55-64歳6.4%5.5%6.3%6.1%
65~歳3.0%2.5%3.6%3.0%

「25-34歳」が最も多く、秋季平均で30.5%となりました。次に多い「35-44歳」の27.6%を含めると全体の58.1%を占める結果となりました。

<性別分布>

男性50.4%、女性49.6%と男女ほぼ同率での推移となりました。この値は通年値とほぼ変わらず、季節による影響は見られませんでした。女性がやや多かった夏季と逆転する結果となった背景には、正社員求人の増加が一因と考えられます。

冬季(12月~2月)の動向予測

①求人市場 冬期(12月~2月)の傾向と特徴
<12月中旬~1月初旬/求人市場は一時的な停滞期に>
12月中旬から1月初旬にかけては、企業や求職者が年末年始の休暇に入るため、求人市場の動きは一時的な停滞期にはいります。 ただし、12月は離職者が増加する傾向に有り、また潜在的転職願望を持つ人が転職を決意をする時期でも有ることから、年明け転職・春季転職に向けた新規求職者が増える特徴が有ります。 中堅・大手・ライバル企業の採用活動が緩まる事も有り、新規求職者群の初動期となるこの時期は、高コスパで優良人材を確保するチャンスも潜んでいます。

②DOMOぱどNET 冬季の応募動向予測
<DOMOぱどNET 直近年度の冬季のWEB応募件数指数の推移>

※指数について:直近12ケ月の平均値を10.00とした値を示しています。

秋季転職ハイシーズンが終わり、年末年始は求人市場が一時的な停滞期に入るため応募指数は通期に比べ低水準となります。 応募量は減少する反面、優良人材の応募が期待できる時期であり、また春季の人材確保に向けた採用計画の初動期として重要な時期となります。

<冬期求人計画のポイント>
・12月は離職者が増加、新規求職者が動き出すタイミング
離職者の増加や転職ニーズの顕在化により、新規求職者が初動を開始する重要な時期です。
・年末年始は停滞期ながらチャンスも潜む
求人市場が一時的に停滞する一方で、高コスパで優良人材を確保できる可能性があります。
・1月中旬~2月中旬は春季に向けた採用計画の最適期間
春季転職市場を見据え、計画的に人材確保を進めるべき時期です。
・2月下旬以降は求人市場が最も激化
春季ハイシーズンを迎えるため、早めの準備が採用成功の鍵となります。

良い人材を確保するためのポイント

冬季の採用戦略は、以下のポイントに注意を払いましょう。

<早期募集開始>
早めに求人を公開し応募期間を長く設けます。新規求職希望者層の転職スケジュールに合致する可能性を広げることで、具体的な転職企業として意識されます。

<オンライン面接の対応>
年末年始の休暇中や年度末で多忙な時期を迎える求職者でも参加しやすいようにオンライン面接を活用します。物理的に面接のハードルを下げることで応募増につなげる効果も有りますが、柔軟な企業スタンスをアピールし好感度を高めるメリットも期待できます。

<求職者目線の求人内容を強化>
冬季は春季転職を目論む正社員求職者が多くなるため、給与や福利厚生、ワークライフバランスなどのメリットを明確に示し、魅力をアピールします。新しい年度のプロジェクトや昇進の可能性など、具体的なキャリアプランの提示や将来のビジョンを描ける求人内容を作成します。

これらのポイントを意識し、貴社に最適な人材確保を目指しましょう。

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