〈DOMOぱどNETから見る求人市場動向〉2024年夏ー秋

2024年夏の求人市場は、求職者数の減少と企業の採用活動の鈍化が見られましたが、秋季に向けて転職市場は再び活発化します。
この記事では、DOMOぱどNETサイトレポートから見る夏季の求人市場の傾向と特徴、秋季の転職ハイシーズンに向けた採用戦略について解説します。

1.夏季の推移まとめ

1-1.求人市場 夏季(6月~8月)の傾向と特徴

<求職者数の減少や企業の採用活動の鈍化>
求職者動向は、夏休みの時期が近づくにつれて求職者は減少傾向となり、7月下旬から8月盆休みにかけては一時的に就職活動が鈍化しました。それに伴い、中堅・大手企業を中心に採用活動コストを抑える動きが広がりました。
8月後半から、秋の転職を視野に入れた求職者や企業の活動が再び活発化し始めています。
2024年の夏季転職市場は例年同様、小幅な動きで推移しています。

1-2.DOMOぱどNETのページビュー(PV)とサイト訪問ユーザー(UU)について

〈ページビュー〉

6月7月8月夏季平均
PV指数10.3710.549.039.99
※指数について:直近12ケ月の平均値を10.00とした値を示しています。

8月は低調に推移しましたが夏季平均は9.9ptとなり年度平均の水準を維持しました。
ユーザー数は落ち込むものの、この時期は短期での転職ニーズを持つユーザー比が高く、求人広告の閲覧数が伸びる傾向が有ります(真剣な転職活動者の比率が高い)。

〈ユニークユーザー数〉

6月7月8月夏季平均
UU指数10.439.988.279.56
※指数について:直近12ケ月の平均値を10.00とした値を示しています。

通年の季節トレンドを踏襲し、7月~8月と段階的に減少。
夏季平均は9.56ptとなり、年間平均を0.44pt下まわる推移となりました。

1-3.DOMOぱどNET 夏季のユーザー属性

季節レポート〈2024夏ー秋〉 –

<年齢分布>
夏季のユーザー属性として、最も多い年齢層は「25-34歳」で30.2%を占め、次に「35-44歳」が28.5%を占めています。
この2つの年齢層だけで全体の58.7%を占めました。
この値は通年値とほぼ変わらず、季節による影響は見られませんでした。

<性別分布>
性別の分布は、男性が48%、女性が52%と、ほぼ同率で推移しました。
女性がやや多い結果となりましたが、正社員求人の増える春季と秋季は逆転する傾向が有ります。

2.秋季(9月~11月)の動向予測

2-1.求人市場 秋季(9月~11月)の傾向と特徴

<企業の採用活動が再活発化します> 
夏が終わり、企業の活動が再び活発化します。新しいプロジェクトや年度末に向けた体制強化のため、再度求人が増えます。

<転職希望者の求職活動が活発になります> 
夏に準備を進めていた人々が、この時期に本格的に転職活動を開始する傾向があります。
企業側も求職者数が増えることを見越して、採用活動を強化することが多く、大手企業を中心にIndeedなどへの広告予算投下が増大し採用競争が激化する傾向が顕著となるため、計画的で緻密な採用戦略が求められる時期となります。

2-2.DOMOぱどNET 秋季の応募動向予測

<DOMOぱどNET 直近年度の秋季のWEB応募件数指数の推移>

※指数について:直近12ケ月の平均値を10.00とした値を示しています。

9月~11月は平均値を大きく上回り、応募数が上昇します。転職者、採用企業ともに増加し求人市場は春期と並ぶ転職ハイシーズンに入ります。
採用競争が激化し、媒体力が問われる時期を迎えますがDOMOぱどNETは活性化する市場に対応し、好調な応募状況を維持しています。

<秋季の転職ハイシーズンのポイント>

  • DOMOぱどNETは市場の動き同様に11月まで続く応募件数好調期を迎えます。
  • 生活環境の変化やGWが有る春季の転職ハイシーズンに比べて、秋季の応募は安定高目で推移する傾向が有ります。
  • 直ぐにでも働きたい短期決着派と選択肢が増えるこの時期に検討を重ね好条件でのキャリアアップを狙う用意周到派が混在します。
  • 求職者も増えますがニーズも広く分散します。また大手・中堅の採用予算投下が増大する時期となります。
  • 単発短期の掲載はリスクが高くなります。シーズン通して露出する方が好結果を生むケースが多くなります。

3.良い人材を確保するためのポイント

<明確な募集要項> 
求人票は具体的で分かりやすく、求めるスキルや経験を明示しましょう。
企業文化や職場環境についても説明することで、応募者の理解を深めます。

<選考プロセスのスピード> 
選考が長引くと候補者が他の企業に流れてしまうことがあります。迅速かつ効率的な選考を心がけましょう。

<面接の質を高める>
面接時には候補者がリラックスできる環境を提供し、しっかりとしたフィードバックを行うことで、候補者の信頼を得られます。

これらのポイントを意識し、積極的に取り組むことで、良い人材を確保する可能性が高まります。

時期をふまえて最適なご提案をいたします