【応募率改善】質問集付で即実践!スタッフインタビュー活用のススメ

・求人広告を出しても反応が悪く、どの情報を追加・修正すればよいかわからない
・面接で求職者の認識と企業側の実態にズレがあり、辞退されることが多い
・採用できても、入社後のギャップが原因ですぐに辞めてしまう

このような課題を抱えているときにまず見直したいのが「求人原稿の内容」です。もしかすると、求人原稿に記載している情報が 「最低限の条件」だけになっていないでしょうか?

求職者が知りたいのは、給与や勤務条件だけでなく、「実際に働くイメージが持てるリアルな情報」 です。そこで有効なのが、スタッフインタビューを原稿に取り入れる手法。今回は、スタッフインタビューを活用して応募率改善を実現した企業の事例を取り上げ、具体的な進め方をご紹介します。現場の声を伝える“ひと手間”が、あなたの採用を大きく変えるかもしれません。すぐに使える質問集もご用意していますので、ぜひ最後までご覧ください!

なぜ、スタッフインタビューが有効なのか?

スタッフインタビューが有効な理由は、主に以下の2点です。

①求職者が本当に知りたい情報だから
②他社との差別化につながるから

理由を詳しく見ていきましょう。

① 求職者が本当に知りたい情報だから
多くの求職者は、給与や勤務条件と同じくらい、「どんな人が働いているのか」「どんな雰囲気の職場なのか」といった“リアルな職場の空気感”を重視しています。条件面だけを記載した求人では、入社後に「思っていたのと違った」とギャップを感じてしまい、早期離職の原因になることも少なくありません。一方、実際に働いているスタッフの声を掲載すれば、職場の雰囲気や仕事のやりがいをよりリアルに伝えられ、ミスマッチの防止につながります。

② 他社との差別化につながるから
「求職者が知りたいのはリアルな情報」、これは納得できる話だと感じる方も多いでしょう。ところが、実際には条件面だけを淡々と記載した求人原稿がまだまだ主流です。その理由は、「給与」や「勤務時間」といった情報はあらかじめ決まっていて、“ただ書くだけ”で済む定型作業だからです。一方で、スタッフの声や職場の雰囲気といった定性的な情報は、丁寧なヒアリングや文章化が必要で、“手間がかかる”ため後回しにされがちです。だからこそ、あえてそこに一歩踏み込んで発信することで、他社との差別化になり、求職者から「他とは違うな」と印象づけることができるのです。

スタッフインタビュー導入のメリットは「信頼感の向上」

こうした背景をふまえると、スタッフインタビューを導入する最大のメリットは、「透明性のある情報提供によって企業への信頼感が高まること」です。求人票の定型項目では伝えきれない「働く人のリアルな声」を発信することで、応募者に安心感を与え、他社との差別化を図ることができます。

では、スタッフインタビューを実施し、原稿改善へと活かすにはどのような進め方をすればいいのでしょうか。大切なのは、「インタビューを実施すること」自体ではなく、「どんな質問をし、何を引き出し、それをどう見せるか」という点です。次に、スタッフインタビューを活用して応募率アップを実現した企業の事例を取り上げ、実際に使用されたインタビュー項目をご紹介します。

【事例紹介】スタッフインタビューで何を聞き、どう伝える?

【事例紹介】介護施設・枚方市・従業員数約400名
スタッフインタビューを活用して原稿内容を改善。応募数が向上し、採用につながっています。

実際に使用したインタビュー項目

■ 基本情報
①ご年齢を教えてください
②性別を教えてください
※属性を明記することで、求職者が自分と重ねやすくなります

■ 職場の雰囲気・人間関係について
③職場環境は良いですか?
④そう感じる理由を教えてください
⑤上司・同僚とコミュニケーションは取りやすいですか?
⑥そう感じる理由を教えてください
※「良い/悪い」だけでなく「なぜそう感じたのか」を聞くことで、リアルな言葉を引き出せます

■ やりがい・仕事の魅力
⑦業務の中で特に「やりがい」を感じるのは、具体的にどんな場面ですか?
※求職者が“働く自分”をイメージしやすくなります

■ 働き方・柔軟性について
⑧勤務時間やシフトに対する柔軟性はどれぐらいありますか?
⑨そう感じたエピソードを教えてください
※働き方への柔軟性は、特に子育て中の方やWワーク希望者に刺さります

■ 福利厚生・サポート体制
⑩福利厚生やサポート体制で、満足している点を教えてください

■ 応募者へのメッセージ
⑪これから応募を検討している方に向けて、メッセージをお願いします

参考:回答者の属性は、勤続1年未満~20年以上まで、さまざまな立場・キャリアのスタッフに聞くことをおすすめします。偏りのない、多角的な企業の魅力を伝えられます。

インタビューを原稿に反映した結果

≪スタッフの声≫

【コミュニケーションについて】
仕事の相談がしやすく分からない事やうまくいかない事にもアドバイスか助言をしてくれる
(勤続年数5年:常勤職員)

【やりがいについて】
笑顔を引き出せる介護が出来たとき(日々の食事、入浴、排泄介助の際)
(勤続年数20年以上:常勤職員)

【福利厚生・サポート体制について】
子供の急なお休みにも対応してくれ悩んだ時に相談できる上司がいることです
(勤続年数1年未満:非常勤職員)

【メッセージ】
ご利用者やご家族からの感謝の言葉をいただくと社会貢献をしている充実感があり、他の職員との連携が上手くいった時等は嬉しくなります
(勤続年数20年以上:常勤職員)

まとめ

スタッフインタビューは、求人原稿に“リアルな声”という説得力を加えることができ、求職者の不安を解消し、応募への一歩を後押しします。給与や勤務時間だけでは伝えきれない職場の雰囲気や働き方、やりがいなど、求職者が本当に知りたい情報を具体的に伝えることで、他社との差別化にもつながります。

「求人原稿に載せる情報がわからない」「他社とどう差をつければよいのか悩んでいる」そんな時こそ、スタッフインタビューを取り入れる“ひと手間”が、採用の結果を大きく変えるかもしれません。ぜひ、今回ご紹介した質問集を活用して、自社ならではの魅力を引き出してみてください。

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