有限会社 奈技工房様
東大阪市/オーダーメイドソファの製造・販売
導入の背景
製造業全体の課題として、若手育成が進まず技術継承ができていない。加えて、厳しい「下積み」を敬遠する風潮により、ミスマッチが発生していた。
導入の効果
求人の間口を広げたパート・アルバイト採用により、多種多様な人材との接点が増え、これまでにない出会いが生まれつつある。柔軟な視点が新たな人材との出会いを引き寄せるきっかけに!
【導入前の課題】若手に技術を継承したい。だからこそこだわってきた長期雇用=正社員採用なのに、長続きしない!
私たちは、大量生産ではなく、一つひとつ丁寧なものづくりにこだわっている家具工房。
ホームユースのソファーやホテルで使用されているような椅子など、比較的アッパーな顧客層を持ち、確かな技術力が求められています。
しかし、製造業全体で若手育成が進まず、技術の継承が困難になっているため、廃業を余儀なくされたり、独自の貴重なパーツが廃盤になるなどの悪循環に陥っています。
この問題は当社でも同様で、常に技術を継承できる次世代を求めていますが、なかなかうまくいきません。
その一因は、人材のミスマッチにあると考えます。
例えば、「インテリアが好き」といった興味本位だけでは、正直続きません。特に、大学等で芸術を学んできた人の場合、「自分が創りたいものを制作したい」という想いが強いように思います。
しかし、絵を描くことと「ものづくり」に取り組むことは、感性が違う。ものづくりに必要なのは、技術の研鑽。
その技術を磨くには、スポーツでいう基礎訓練のように、下積みというか地味な作業が基礎を作るという部分があります。そこのズレが、一番続かない原因かなと。
これまでは、それ相応の費用をお客さまからいただいているからこそ、それ相応のプライドをもって、時には厳しく教育する風土がありました。
しかし、時代の風潮は変わってきました。長く続けてほしいから、正社員雇用にこだわってきましたが、逆に長続きしないというジレンマを抱え続けていたのです。
【導入の背景】プレチャレンジできる機会の創出を求め、求人の間口を広げることに取り組む
現在活躍している職人たちも、20年超のキャリアをもっていますが、全員もともとは素人です。
実は、椅子づくりに興味はなかったけれど、何となくものづくりをやってみよう!というタイプの人のほうが案外続いているんですよね。
とはいえ、まったくの未経験者が飛び込むには、ちょっとハードルが高い。
そこで、この世界に一度飛び込んでみようかな?と思っている人に、「一度試してみてよ!」みたいな”プレチャレンジ”できる機会をもってもらえたらいいんじゃないかな・・・と考えるようになりました。
これまで正社員にこだわっていたのは、正社員=長期雇用という固定概念があったから。
お客さまに長く使っていただき、その過程で必要なメンテナンスを手掛けるためにも、若い世代の職人の育成が必須なので、長く職人として活躍してもらいたい、という想いがあってのことでした。
しかし、その思考は結果的に実を結んでいない。
そこで、まずはパート・アルバイトさんの募集をかけることで、ちょっと求人の間口を広げることに本気で取り組んでみよう!という想いに至りました。
【導入の決め手】ブランドイメージを崩さない媒体としてベストな誌面。その付き合いで蓄積された信頼感でウェブにも着手
10年ほど前から、求人に際しては地元に特化した「ぱど」に相談しています。
地元の人材を採用することで交通費を抑え、浮いた経費を給与に反映できるため、経営的にもメリットが大きいです。
ぱどを選んだもうひとつの理由は、ブランドイメージの保持です。
最近では、SNS等で求人をかける企業さんも増えていますが、私たちの場合、「高級そうなソファーを売ってるのに、ここの家具職人さん、足りないんだ」とか「これくらいの時給で働いてるんだ」などと思われるのは、ブランドイメージを潰してしまう可能性があります。
その点、ぱどの求人情報誌は地元で仕事を探している人にターゲットを絞っているので、ブランドイメージを保ちながら求人情報を掲載できる点が良いと感じています。
また『ワガシャ de DOMO』は、政府の補助金活用をきっかけに導入しました。
ウェブ求人もいろいろな企業が運営していらっしゃいますが、報酬型だったり、年間契約で数百万の費用がかかったり、とかなり高額です。
そこまでかけて、数日で辞められたら・・・と、これまでのトラウマがありますから、多大な費用は正直かけられません。
身の丈にあった規模で、コツコツ広げていくには『ワガシャ de DOMO』がベストだと考えました。
私たちの仕事でもそうですが、お客さまの最後の決め手は「誰から買うか」だと思うんです。
技術を提供するという点は当たり前なのですが、それ以上の付加価値といえば、やはり「この人から買いたい」と思っていただくこと。
この人に最後まで面倒を見てもらいたい、という未来を描いていただけるかどうか。
ですから、今回の導入の決め手も同じです。
いろいろなウェブ求人業者さんが売り込みに来られましたが、最終的には「この人やったらお願いしたいな」と思えたのが、ぱどの営業担当者さんでした。
【導入後の効果】新たな出会いが増えることで高まる可能性に期待!
その感覚は間違っていなくて、導入後も電話したらすぐに着手してくれるので、こちらで特に作業することはないのが助かっています。
営業担当者の方がこちらの意向を反映して求人内容をまとめてくれるので、意思疎通もスムーズです。
今回、『ワガシャdeDOMO』を使って、アルバイト・パートの募集に初めてチャレンジしています。
間口を広げたことで、これまでには出会うことのなかった求職者の方とも接点を持つことができています。
例えば先日は外国籍の方からの応募がありましたが、メールの日本語もきちんとしていたので、面接でお会いできることを楽しみにしているところです。
そうした事前情報が読み取れるのも、ウェブの良さですね。
また、このようなウェブ媒体があるからこそ、外国籍の方も応募できるので、私たちとしても多くの方とつながる可能性が広がることはメリットだと考えています。
製造業の衰退は、人材不足によるものが大きい。だからこそ、きちんと人材を確保してこの産業を支えることは、私たちの使命でもあります。
製造業での求人はかなり不利な状況だからこそ、打席に多く立ち、ひとつでも多くの球種(人材)を見極め、打率を上げていかないとヒット(良い人材)も生み出せません。
やっぱり最後は人と人。
まずは出会いを求めるためにもウェブ+誌面の総活用で技術継承できる次世代人材を発掘し、ものづくり産業を支えていきたいと思います。
地元人材の採用は、信頼と実績のある関西ぱどにお任せください