大阪府の有効求人倍率はほぼ横ばいの状態が続いていますが、労働力人口の減少により、採用の難易度はますます高まると予想されています。
2030年には、各産業の合計で約644万人の労働力が不足すると言われています。※
特に、介護・警備・建築業界では有効求人倍率が3倍以上の高止まり状態が続いており、慢性的な人手不足が深刻な課題となっています。
※パーソル総合研究所 労働市場の未来推計 参照
「今までと同じ方法だと、思うような成果が出なくなってきた」
そう悩む経営者の方が多くいます。
そこで今回は、人手不足に対応するために地元企業がとるべき対策について紹介します。
現状を改善するヒントになれば幸いです。
目次
1. 複数の採用手法を組み合わせる
2. 採用したい人物像を明確化
3. 採用ターゲットの拡大
1. 複数の採用手法を組み合わせる
求職者の仕事探しは多様化しています。採用活動を成功させるためには、複数の採用手法を組み合わせることが重要です。
求人媒体（WEB＆紙）、自社採用サイト、就職イベント、リファラル（社員紹介）など、様々なチャネルを活用することで、より多くの求職者にアプローチすることができます。
求職者の転職活動は長期化する傾向にあり、企業としては広く長く魅力を伝える必要があります。
求人情報誌は、主婦層やシニア層、地元での正社員就職希望者など、特定の地域での認知度を高めるには今もなお有効です。ターゲットに合わせて有効活用しましょう。
2. 採用したい人物像を明確化
採用活動の成功には、採用したい人物像を明確にすることが欠かせません。
まず、企業が求めるスキルや経験、価値観を具体的に定義し、それを基に求人情報を作成します。
このプロセスにより、応募者が自分の適性を判断しやすくなり、ミスマッチを防ぐことができます。
さらに、採用したい人物像を明確にすることで、求人広告の訴求点も整理でき、より効果的な原稿作成が可能となります。
採用したい人物像を社内で共有し、一貫したメッセージを発信することも重要です。
これにより面接官が一致した基準で評価を行うことができ、採用プロセスがスムーズに進行します。
また、人物像を明確にすることで、求人広告やWEBサイトのコンテンツもより具体的かつ魅力的なものとなり、求職者の関心を引きやすくなります。
3. 採用ターゲット拡大
採用ターゲットの拡大は、採用成功の鍵となります。特に20代の若い層は取り合いが激しいため、新たな層の取り込みが重要です。
2023年10月末時点で外国人労働者は約204万人に達しており、外国人材の活用が進んでいます。※
地方からのUターンやIターンを希望する人材、シニア層や主婦層、さらには外国人求職者に目を向けることで、応募者数の増加と質の高い人材確保が期待できます。
※厚生労働省「外国人雇用状況」参照
そのためにはターゲットに合わせた求人情報の発信や、フレックス勤務やリモートワークの導入が有効です。これにより、多様な働き方を提供し、幅広い層からの応募を促進します。
最後に
人手不足に対応するためには、企業側にも柔軟な変化が求められます。
複数の採用手法を組み合わせること、採用したい人物像を明確化すること、そして採用ターゲットを拡大することは、どれも重要な要素です。
これらのポイントを取り入れ、継続的に改善を図ることで、必要な人材確保につなげていきましょう。
ターゲットに応じたご提案で、採用成功まで伴走します
