【アンケート調査】地元の女性求職者が本当に知りたい情報とは?

「勤務地」「給与」の2つだけでは不十分?ポイントは“仕事内容と職場環境の具体化”

「地元で長く働いてくれる人を採用したい」——そんな時にターゲットにしたい、地元志向を持つ30~50代の女性。しかしその年代の女性は、家事や育児、介護など家庭との両立を考えながら仕事を探すことが多く、仕事探しの優先順位や決め手が20代とは異なります。では、彼女たちはどのような情報を求めているのでしょうか?

地元採用ナビ編集室が関西エリアで実施したアンケートから、30~50代女性の仕事探しにおけるリアルなニーズが浮き彫りになりました。この記事では、「どうすれば地元で働きたい女性の心をつかめるのか」とお悩みの採用担当者に向けて、採用活動に役立つ具体的な改善ポイントを解説します。

◆調査概要
調査名  :お仕事探しに関するアンケート 
調査方法 :ロコトクアンケートを利用したインターネットリサーチ
調査期間 :2024年12月2日~2024年12月16日
対象者条件:地元で仕事を探している、または過去に仕事探しをしたことのある会員
回答数  :関西圏在住の30~50代女性120名

回答者プロフィール

調査結果サマリー

【Q1】仕事探しの主な情報収集手段
複数の方法を併用して情報収集を行う求職者が7割以上一つに絞らず、複数メディアでの露出を増やす必要がある。

【Q2】仕事探しで重視するポイント

「勤務地」「給与」「仕事内容」が上位3要素として70%以上を占めている。求人票には明確かつ具体的な記載が必須。

【Q3】仕事を決める際の決定的な要因
「勤務地」「仕事内容」「職場の雰囲気」がトップ3。写真や動画で、職場環境を具体的に伝えられるかが決め手になる。


【Q4】求職者が採用ページ・動画で見たい情報
「実際の仕事の流れ」がトップ。次いで正社員は「給与や福利厚生の詳細」 、アルバイトは「職場の写真や動画」 が見たい。

調査結果

① 仕事探しの主な情報収集手段
正社員・アルバイト(アパ)のどちらも、複数メディアを併用して情報収集を行っていることが分かります。特にフリーペーパーの利用率においては、正社員よりもアルバイトの方が高い傾向が見られます(正社員:15%、アルバイト:26%)。アルバイトの求職者は、正社員に比べて通勤時間をより重視する傾向があり、地域に特化した情報が得られるフリーペーパーは、こうしたニーズを満たす有効な手段と考えられます。WEBとフリーペーパーを効果的に組み合わせてアプローチの幅を広げ、より多くの求職者にリーチしましょう。

②仕事探しで重視するポイント
正社員、アルバイト・パート(アパ)ともに勤務地(正社員:30%、アパ:34%)、給与(正社員:26%、アパ:24%)、仕事内容(正社員:16%、アパ15%)が上位3要素として70%以上を占めています。求人票には勤務地や給与を明確に記載し、仕事内容は具体的かつイメージしやすい表現を心がけましょう

③ 仕事を決める際の決定的な要因
「勤務地(正社員:27%、アパ:34%)」「仕事内容(正社員&アパ:20%)」に加え、「職場の雰囲気(正社員14%、アパ:21%)」TOP3にランクイン。アルバイト・パートは「勤務地」「仕事内容」「職場の雰囲気」の3要素で75%、正社員はこれらに「給与(13%)」を加えた4要素で70%以上を占めています。「職場の雰囲気」を伝えるには、動画や写真で実際に働くイメージを見える化する工夫が必要です。「従業員のインタビュー」や「仕事中の様子」を含め、文章だけでは伝わらないリアルな働く環境を伝えましょう。

④求職者が採用ページや動画で見たい情報
正社員とアルバイト・パートで「見たい情報」に違いがあります。
・正社員:「実際の仕事の流れ(25%)」「給与や福利厚生の詳細(25%)」
・アパ:「実際の仕事の流れ(38%)」「職場の写真や動画(27%)」
実際の仕事の流れ」に加えて、正社員向けには「給与やキャリアアップ情報」を、アルバイト・パート向けには「職場の写真や動画」を重点的に紹介しましょう。

まとめ

勤務地(通勤時間)を最重要視するのは、地元で仕事を探す女性ならではの特徴。「通勤時間が短い職場」は働くうえで欠かせない条件となっています。

また、仕事探しの初期段階では「勤務地」「給与」「仕事内容」の3つが注目される一方、最終的に仕事を決定する際には「勤務地」「仕事内容」に加えて「職場の雰囲気」が大きな決定要因になることが分かりました。これは、給与や勤務地といった条件面がクリアされても、職場の雰囲気や働く環境こそが「安心して長く働けるかどうかの判断基準」として重視されているからだと考えられます。

自社の求人票や採用ページは、仕事内容と職場の雰囲気といった情報を十分に提供できていますか?採用活動は、小さな改善が大きな成果につながることがあります。今一度、求職者目線で自社の発信している情報を見直してみると良いかもしれません。

地元人材の採用は、実績30年の関西ぱどへお任せください