中途採用の定着率をアップするためのポイント

労働力人口の減少が避けられない今後において、企業がコストをかけて採用した人材がすぐに離職してしまうことは大きな負担となっています。厚生労働省のデータによれば、平均離職率は約15%で、特に宿泊・サービス業や医療・福祉業界などでは離職率が高い傾向にあります。採用はゴールではなく、入社後の活躍を目指した取り組みが重要です。
参照:厚生労働省|-令和4年雇用動向調査結果の概況-

今回は、「採用してもすぐに辞めてしまう」「長期にわたって活躍できる人材が育たない」とお悩みの企業さまに、中途採用における人材定着率を向上する方法をお伝えします。

1: 中途採用の定着率を改善する方法 ー採用、面接編ー

1-1. 募集の段階からマッチする人材を絞り込む

中途採用の定着率向上には、「求人募集」の段階からターゲットに合わせた求人票を作成することが重要です。
自社で活躍しているのはどのような人物なのか、どんなスキル・経験・想いを持った人と働きたいのか、事前に言語化しておくことで適した人材からの応募を増やすことが可能です。

そして、求人票には具体的な仕事内容や必要なスキルだけでなく、社風や事業の将来性、働く上でのやりがいも明記することで、応募者が自分に合った職場かどうかを判断しやすくなります。
求職者に求めることだけを書くのではなく、企業として提供できるアピールポイントも忘れずに記載しましょう。

1-2. 面接ではなるべくリアルな情報を伝える

面接時には仕事内容や労働条件を丁寧に説明し、入社後のギャップを減らすことが大切です。
面接時に職場見学を実施することも効果的で、候補者が自分に合った職場かどうかを判断する手助けとなります。
良い面だけを伝えるのではなく、ネガティブな側面も含めて自社を正しく理解してもらうことで、ミスマッチや早期離職を防ぐことができます。

2: 中途採用の定着率を改善する方法 ー入社後編ー

2-1: 入社時のフォローアップ施策

中途採用者は即戦力として期待されることが多いですが、実際には会社ごとに異なる業務の進め方や文化に適応する時間が必要です。
入社時にはしっかりとした研修やフォローアップを行い、定着を促進するためのサポートを行うことが重要です。

また、定着率向上には定期的な面談やフィードバックを通じたコミュニケーションが欠かせません。
上司や同僚との円滑なコミュニケーションが生まれることで、職場の一体感が強まり、社員が安心して働ける環境を作ることができます。

2-2: 将来の展望をもてるキャリアパスを設計する

中途採用者が長く働くためには、将来的なキャリア展望を持てることが重要です。
長期的な視点で社員を育てることで、会社への帰属意識も向上し、様々なスキルを持った人材を確保することができます。
企業は社員にとって魅力的なキャリアパスを設計し、成長の機会を提供することで、定着率を高めることができます。

まとめ

まずは自社の定着率において、どこに課題があるのかを洗い出しましょう。
入社後すぐの離職が多いなら、募集の段階からなるべくギャップを減らす工夫が有効かもしれません。
現状に合わせた対策を少しずつ実施していくことが、定着率向上の第一歩です。

今回ご紹介した方法以外にも、労働条件の見直しが必要な場合もあります。
人材定着のための具体的な取り組み事例について、以下の資料もぜひ参考にしてみてください。
参照:厚生労働省 人材確保に「効く」事例集

関西ぱどは、ターゲットに合わせた原稿提案を得意としています。
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